絵を描くことと似ている

おはようございます☔️祭長の五島です。
今日はどうやら台風が来るようです。
災害にならないことを祈ります。

今日は自分の仕事について、考えていることを書いてみたいと思います。

「焙煎士」という言葉に「資格ですか?」と質問を受けますが、資格ではありません。
珈琲の生豆を手元に置き、焼いて販売するひとはみな「焙煎士」という事になります。

なにかの資格を持つ人が焼く珈琲だから「おいしい」というのも違う気がするし、「おいしい」「この珈琲が好きだ」と感じたり、決めたりするのはお客さん。

と、思っているから 自分の焼く珈琲に対しても「おいしいですよ」と言葉を添えることは あまりしません。

「珈琲って、どうして色んな味があるんですか?同じ珈琲なのに」と、不思議を感じてくださるお客様に対して こんな風に伝えることがあります。

「珈琲を焼いたりブレンドの配合を作るのは、絵の具で絵を描くみたい。
世界中のコーヒーベルトに散らばる、色々な絵の具のチューブを取り寄せて シンプルな一色で描くこともある。

色を少しずつ混ぜて、ピンク色を作ったり 水色を作ったりする。
青と白の配合によって、薄い水色になったり 青に近い水色になったりもする。

焙煎士一人一人によって、使いたい絵の具のチューブ自体も違うから、同じ色や絵は 一色 一枚できることはない。
だから面白い!
さくらピンク.サーモンピンク.チェリーピンク🌸🍒
焙煎士によって、全く違う絵を描いているから お客さんには自分のお気に入りの絵を探して欲しいのです。

よけいに分かりにくくなってしまったら、すみません。

でも、私の焙煎に対するイメージはこんなかんじ。

「自分がどんな珈琲が好きかわからない」という声を聞く事も時々ありますが、色んなお店の珈琲を飲みに行かれることをお勧めします✨

自分がどんな珈琲を心地よくかんじているか。


研ぎ澄ませてみてください。
熱いとき。
少し冷めた時。
冷めた時。

温度により現れて来る味わいは変わります。冷めた時に「おいしい」と思える珈琲は、自分に合う味だと思います。
私の焙煎する珈琲は、私自身の味覚によるものです。
万人の方に「おいしい」と受け入れられるとは思っていません。

焙煎士の数だけ、珈琲の味があるから お客様には自由に選んで欲しいです。
納得して、自分のお気に入りの珈琲をえらんでみてください。

あなたの珈琲はあなたが選ぶ。
とっても楽しい旅だと思います☺️
産地に届け!bravo‼︎